当院では大腸カメラ検査の際、鎮静剤による静脈麻酔を行っています。そのため検査中は眠ってしまうことが多く苦痛を最小限にし、検査を受けていただけます。
また、検査後のお腹の張りを軽減するために、内視鏡検査時は一般的に使用されている空気ではなく、腸管内への吸収が早い炭酸ガスによる送気システムを採用し、苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。
これまでポリープ切除には、2泊もしくは1泊の入院が必要でした。ポリープを切除した当日または翌日に偶発症が出現しやすいので、緊急時に備えて体制を整えておく必要があったからです。
しかし、最近では患者さんの負担を軽くするために、しかも内視鏡手術の熟練度が向上したため、安全な日帰り手術を受けていただけるようになりました。
大腸検査の際の大量の下剤を苦手とする方は多いです。当クリニックでは、下剤の内服が出来ない方のために、胃カメラ下に下剤を注入して負担を軽減します。
※下剤を飲まない大腸検査は、自費診療になることがあります。
便潜血検査で陽性を指摘されたり、以下の項目にあてはまる方は、大腸がんのリスクが高いです。早期に大腸カメラによる内視鏡検査を受けましょう。
まずは診察にお越しください。 診察のうえ、検査の説明・予約を行います。
前日に検査食の必要はありませんが、食物繊維の強いものはお控えください。
前日の就寝前に下剤を内服していただきます。
下剤を約1~2リットル内服して注入いただきます。
腸の洗浄が完了したら検査にお入りいただきます。
全身状態を確認した後、医師が鎮静剤を注射し、半分眠ったような状態で検査を行います。
内視鏡を挿入し、大腸全体を観察します。
検査時間は通常10~15分で終わりますが、ポリープ切除を行った場合は、もう少し時間がかかることがあります。
検査終了後は鎮静剤の影響が落ち着くまで、15分~30分お休みいただきます。
全身状態を確認した後、着替えていただきます。
検査の結果について、モニターを見ながら医師からご説明いたします。
ポリープ切除を行った場合や組織の一部を採取した場合などは、検査後の日常生活にも注意事項がありますので、併せてご説明いたします。また、注意事項についての説明用紙もお渡しします。
なお、組織の一部やポリープを採取した場合の検査結果は約2週間後に出ますので、検査結果の説明は後日になります。
保険適用で3割負担の方は、約5,000円~6,000円くらいです。
ポリープの切除は20,000円~30,000円程かかります。
大腸ポリープを切除すると、生命保険の還付金が下りる場合があります。ご契約の保険会社にご確認ください。